聖書の読み方

メルマガのバックナンバーを掲載してます 更新は毎週水曜日と日曜日です

2023-07-01から1ヶ月間の記事一覧

終末とは?(1)

(前回の記事は、こちら) 今回から、世の終わり=終末について解説します。 1.終末とは? さて、今回のテーマは「終末」ですが、そもそも終末とは何のことでしょうか? 文字通りに言えば、終末とは「物事の終わり」を意味しますが、聖書でいう終末とは、…

イエスはなぜ「ダビデの子」と呼ばれているのか?

(前回の記事は、こちら) 今回は、「ダビデの子」について解説します。 1.ダビデの子とは? 新約聖書を読むと、イエスがしばしば「ダビデの子」と呼ばれている箇所に出くわします。 例えば、 「そこから進んで行かれると、ふたりの盲人が、『ダビデの子よ…

人の子(2)

前回に引き続き、「人の子」について解説します。 2.旧約聖書の中の「人の子」 さて、前回イエスの言う「人の子」という言葉は、自分自身を指す当時の一般的な言葉だったと解説しました。 しかし、イエスの言う「人の子」という言葉は、それだけにとどまら…

人の子(1)

(前回の記事は、こちら) 今回からは、「人の子」について解説します。 1.人の子とは? 新約聖書では、イエスはしばしば自分のことを「人の子」と呼んでいます。例えば、 「イエスはその人に言われた、『きつねには穴があり、空の鳥には巣がある。しかし…

義認(8)

前回に続きます。 9.おわりに 今回で、義認についての解説は終わりです。 少し、抽象的な話が続いてしまいましたが、いかがだったでしょうか? 義認という考え方は、新約聖書の中では特にパウロが強調していますが、これはイエスの十字架を理解する上では…

義認(7)

前回に続き、義認について解説します。 7.律法のもとではなく、恵みのもとにあるとは? 前回,人間の罪というのは、キリストのあがないによって許され、キリストを信じる人間は、もはや罪を裁かれない状態へと移行しているのだと解説をしました。 「このよ…

義認(6)

前回に引き続き、義認について解説します。 6.キリストによるあがない 今まで、ローマ人への手紙の3章21節から24節までを、解説してきました。また前回までの解説で、人間が救われるためには、律法(これは旧約聖書にある戒律)を守ることではなく、…

義認(5)

前回に引き続き、義認について解説します。 5.義とされるのは、戒律を守るのではなく、信仰による さて、前回はローマ人への手紙の3章21節から24節までを引用しました。今回はこの箇所を解説します。 3章21節には、 「神の義が、律法とは別に、し…

義認(4)

前回に引き続き、義認について解説します。 4.義とされるとは? 前回、ローマ人への手紙の中で、人間は本来あるべき状態から逸脱してしまって、罪を犯すような状態へ落ち込んでしまっていると解説してきました。 これが人間の現在の姿であるということです…

義認(3)

前回に引き続き、義認について解説します。 3.ローマ人への手紙第1章 さて、ローマ人への手紙は、人間が現状どのような存在となってしまっているかという問題から出発します。 この手紙の著者はパウロですが、彼は人間は本来あるべき善の状態から、現在は…

義認(2)

前回に引き続き、義認について解説します。 3.義認とは? 前置きが長くなりましたが、今回から義認について解説します。 さて、義認とは何でしょうか? 簡単に言うと、これは人間があたかも罪を犯していないかのように神によってみなされていることを意味…

義認(1)

(前回の記事は、こちら) 今回から、義認について解説します。 1.義認とは? 義認というのは、キリスト教では重要な考え方のひとつです。これは新約聖書、特にパウロの手紙の中では中心的なテーマといっても過言ではありません。 しかし、この義認という…

聖餐

(前回の記事は、こちら) 今回は、聖餐について解説します。 1.聖餐とは? 聖餐とは、パンとぶどう酒=ワインをいただくという、キリスト教での儀式のことです。 イエスは十字架で亡くなる前に、弟子たちと共に食事を取っています。いわゆる最後の晩餐で…

洗礼(2)

前回に引き続き、洗礼について解説します。 3.洗礼の意義 さて、洗礼のように水で人間を清めるという考え方は、聖書の世界だけではなく、様々な宗教の中にも見ることができます。また、ヨハネ(バプテスマのヨハネと呼ばれています)より前のユダヤ教にも…

洗礼(1)

(前回の記事は、こちら) 今回からは、洗礼について解説します。 1.洗礼とは? さて、洗礼という言葉を皆さんはお聞きになったことはあるでしょうか? この言葉はもともとはキリスト教から派生した言葉ですが、例えば、 「その投手は初登板でプロの洗礼を…

ノンクリスチャンの救済(3)

前回に引き続き、ノンクリスチャンの救済について解説します。 3.聖書を信じているというメリットは? 前回のメルマガで、正しく生きていた異教徒の人たちは、神によって救われる余地があると解説しました。 また今回詳しく解説はしませんが、正しい異教徒…

ノンクリスチャンの救済(2)

前回に引き続き、ノンクリスチャンの救済について解説します。 2.異教徒=地獄行きとは聖書は書いてない さて、聖書にはこの問題についてはっきり明言している箇所は残念ながらありません。しかし、そのヒントとなる箇所ならあります。それは新約聖書の「…

ノンクリスチャンの救済(1)

(前回の記事は、こちら) 今回は、ノンクリスチャンの救済について解説します。 1.ノンクリスチャン=異教徒は救われないのか? このメルマガでは、いままでキリスト教の立場から聖書の解説をしてきました。しかし世の中には、キリスト教以外にも様々な宗…

神の国

(前回の記事は、こちら) 今回は「神の国」について解説します。 1.神の国とは? 聖書では、しばしば神の国という言葉が出てきます。例えばイエスは、 「まず神の国と神の義とを求めなさい。そうすれば、これらのものは、すべて添えて与えられるであろう…

悔い改め

(前回の記事は、こちら) 今回は、悔い改めについて解説します。 1.悔い改めとは? 聖書の中では、悔い改めという言葉がしばしば出てきます。新約聖書では、イエスが宣教を始めるとき、 「この時からイエスは教を宣べはじめて言われた、『悔い改めよ、天…