聖書の読み方

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洗礼(2)

 前回に引き続き、洗礼について解説します。

 

 3.洗礼の意義


 さて、洗礼のように水で人間を清めるという考え方は、聖書の世界だけではなく、様々な宗教の中にも見ることができます。
また、ヨハネバプテスマのヨハネと呼ばれています)より前のユダヤ教にも、洗礼と似た儀式はあったようです。またイエスもこの洗礼を重要視していたことは、前回解説してきました。
 ではこの洗礼という儀式は、何故重要なのでしょうか?
それについて、聖書には次のように書かれています。

 

 「それとも、あなたがたは知らないのか。キリスト・イエスにあずかるバプテスマを受けたわたしたちは、彼の死にあずかるバプテスマを受けたのである。」
 (ローマ人への手紙6章3節)
 
 また続けて、
 
 「すなわち、わたしたちは、その死にあずかるバプテスマによって、彼と共に葬られたのである。それは、キリストが父の栄光によって、死人の中からよみがえられたように、わたしたちもまた、新しいいのちに生きるためである。」
 (ローマ人への手紙6章4節)
 
 とも書いてあります。
 「死にあずかる」とか、「死人の中からよみがえる」といった、独特な表現が使われていて、少しわかりにくいかもしれません。
 これは洗礼という儀式にあずかることによって、人間が今までの罪の生き方から解放され、新しく生きるようになるためであると、そのように書いてあります。
 またそれによって罪が許され、神の国の一員になれるという意義も洗礼という儀式にはあります。
 このように洗礼というのは、そのような重要な意義をもつ儀式です。
決して軽んじてよいものではないということは、お分かりになったでしょうか?

 次回は、聖餐について解説します。

 

 (2023年5月31日まぐまぐ!にて配信)

 

(このブログでは、日本聖書協会発行の口語訳を引用しています。

聖書 口語訳: ©日本聖書協会 Japan Bible Society

        1954,1955,1975,1984,2002)