聖書の読み方

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義認(2)

 前回に引き続き、義認について解説します。

 

 3.義認とは?

 前置きが長くなりましたが、今回から義認について解説します。
 さて、義認とは何でしょうか? 簡単に言うと、これは人間があたかも罪を犯していないかのように神によってみなされていることを意味する言葉です。
 それは一体どういうことでしょうか?
 これについて理解するには、そもそも聖書が人間をどのような存在とみなしているかを理解することが重要です。
 そして、このことを詳しく説明しているのが、今回取り上げるローマ人への手紙という書簡です。
 ではこのローマ人への手紙をもとに、義認について解説していきましょう。

 

 4.ローマ人への手紙

 さてこの手紙は、使徒パウロがローマ(当時のローマ帝国の首都)にあった、恐らくギリシャ人が中心の教会に宛てて書いた手紙です。この手紙は、キリスト教の教えを組織的に解説している、とても重要なものです。
 この手紙では、様々なテーマが取り扱われていますが、今回はまずこの手紙の第1章から引用します。
 彼はこの中で、人間は本来あるべき状態から逸脱(堕落)して、罪を犯してしまう存在へと移り変わってしまったと主張します。

 次回に続きます。

 

 (2023年6月11日まぐまぐ!にて配信)

 

(このブログでは、日本聖書協会発行の口語訳を引用しています。

聖書 口語訳: ©日本聖書協会 Japan Bible Society

        1954,1955,1975,1984,2002)