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今回から、世の終わり=終末について解説します。
1.終末とは?
さて、今回のテーマは「終末」ですが、そもそも終末とは何のことでしょうか?
文字通りに言えば、終末とは「物事の終わり」を意味しますが、聖書でいう終末とは、この世の終わり、人類の歴史の終局を意味する言葉です。
つまり聖書によれば、わたしたち人類の歴史は、いつまでも続くのではなく、あるときに一旦終局を迎える。
そのとき、不幸と災いに満ちた現世とは異なる理想的な世界が現れ、いままでの死者は復活し、そして善人はその理想的な至福の世界に、そして悪人は永遠の刑罰を受けるという考え方です。
こうした考え方は、別にキリスト教だけではなく、さまざまな宗教の中にも見られるものだと思います。
しかし、特にユダヤ教、キリスト教、イスラム教といった、いわゆる一神教では、この終末に関する教説がとても重要なものとなり、
これが大きなウェイトを占めているといっても、言い過ぎではないと思います。
終末については、聖書ではさまざまな箇所で言及されていますが、特に旧約ではダニエル書、新約ではヨハネの黙示録が、
その代表的なものですね。
もっとも、こういった終末に関する考え方には、違和感を覚える人、あるいは拒否感を感じる人もいるかもしれません。
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(2023年7月16日まぐまぐ!にて配信)
(このブログでは、日本聖書協会発行の口語訳を引用しています。
聖書 口語訳: ©日本聖書協会 Japan Bible Society
1954,1955,1975,1984,2002)