前回に続き、「終末」について解説します。
2.終末についての記述
さて前回解説したように、終末については旧約・新約問わず、様々な箇所で言及されています。
しかし今回は、旧約聖書の中の「ヨエル書」から、引用したいと思います。このヨエル書には、いわゆる終末について様々な形で描写されています。例えば、
「ああ、その日はわざわいだ。
主の日は近く、
全能者からの滅びのように来るからである。
われわれの目の前に食物は絶え、
われわれの神の家から、
喜びと楽しみが絶えたではないか。」
(ヨエル書1章15節ー16節)
とか、
「地は彼らの前におののき、天はふるい、
日も月も暗くなり、星はその光を失う。
主はその軍勢の前で声をあげられる。
その軍隊は非常に多いからである。」
(ヨエル書2章10節ー11節)
と書かれてあります。
ここで、「主の日」とか「その日」と呼ばれているのが、今回のテーマの「終末」のことです。
この世の終わり、あるいは天変地異を描いているような描写ですね。
これが、一般的に考えられている「終末」のイメージとも重なるのではないでしょうか?
3.新約聖書でのある出来事
さて、このヨエル書というのは、先程解説したように「終末」について描写していると思われる文書です。ヨエルという人物は、旧約時代の預言者だったので、このヨエル書は預言書と呼ばれるジャンルに入っています。
さてこのヨエル書が、新約聖書の中のある箇所で引用されています。
それは、少し意外と思われる箇所です。
それは、一体どの箇所でしょうか?
(次回の記事は、こちら)
(2023年7月19日まぐまぐ!にて配信)
(このブログでは、日本聖書協会発行の口語訳を引用しています。
聖書 口語訳: ©日本聖書協会 Japan Bible Society
1954,1955,1975,1984,2002)