(前回の記事は、こちら)
今回からはキリスト教会の教義について、その問題点を取り上げます。
1.教義(ドグマ)とは?
さてこのメールマガジンでは、聖書について取り上げてきました。
聖書は旧約聖書と新約聖書からなっています。
キリスト教はユダヤ教と同様、旧約聖書を自分たちの教典とし、また新約聖書も聖書に含めています。
だからキリスト教にとっては、旧約と新約はいずれも大切で、これが権威を持っているのも、うなずけると思います。
しかし教会では、この聖書以外に、あるものに権威をもたせています。
それが、教会の教義(ドグマ)です。
これは教会の様々な指導者や神学者、特に教父(2世紀から8世紀にかけての神学者で、後に正統的とみなされた人々)と呼ばれる人々の教えをもとに、形成されたています。
特にに教会が重視しているのが、「三位一体論」という教義です。
キリスト教会は大きく分けると、ローマ・カトリック教会、ギリシャ正教会、プロテスタントの3つに分けることができます。
そしてこれらの教派いずれでも、この三位一体論は、正統的な教義だとみなされています。
ですがこの三位一体論は、率直に言って、わかりにくい教義です。
これは一言で言えば、
「父なる神と、子なる神と、聖霊なる神が三つの位格において、唯一神の実体において存在する」
ことを意味しているのだそうです。
私は長いこと、プロテスタントの改革派の教会に、通っていました。
改革派というのは、宗教改革者ジャン・カルヴァンの流れをくんでいる教会のことです。
しかし正直な所、こうした教義の存在意義について、私は疑問を抱いています。
というよりも、そもそもこうした教義は、誤りだったのではないか。
そう思っています。
次回に続きます。
(2023年11月5日まぐまぐ!にて配信)
(このブログでは、日本聖書協会発行の口語訳を引用しています。
聖書 口語訳: ©日本聖書協会 Japan Bible Society
1954,1955,1975,1984,2002)