(前回の記事は、こちら)
今回からは、キリストという言葉の意味について解説します。
1.そもそもキリストとは?
今回からのメルマガでは、キリストとは何かについて解説をします。
そもそも新約聖書では、イエス・キリストが中心的な人物ですね。
しかしキリストとは、本来どういう意味なのでしょうか?
別にイエスが名前で、キリストが名字というわけではありません。
実際のところを言えば、イエス・キリストつまりイエスがキリストだったということが、
新約聖書が伝えたかった事の要約にもなっています。
ですがそもそも、キリストとはどんな意味なのでしょうか?
2.キリストとは「油注がれた者」のこと
キリストとは一体なんなのか?
このことに答えるには、話を旧約聖書の時代まで、
さかのぼる必要があります。
さて古代イスラエルでは、神から聖別された人物に対して、
油を注ぐという慣習がありました。
この油を注がれた人物のことを、ヘブライ語(旧約聖書の書かれあ言葉)でマシアハといい、救世主を意味するメシアという言葉も、
ここから出た言葉です。
それでは、キリストはどうでしょうか?
結論から先に言わせてもらうと、キリストとメシアは、本来同じ意味の言葉です。
新約聖書は旧約聖書とは異なり、ギリシャ語という言葉で書かれています。
このギリシャ語では、油を注ぐことはクリオーといいます。
キリストはここからでた単語で、「油注がれた者」という意味になります。
つまりメシアというヘブライ語を、ギリシャ語に訳すとキリストになるというわけです。
ですのでイエス・キリストというのは、つまるところイエスが「油注がれた者」であると言っていることになります。
しかし、どうでしょうか?
イエスが「油注がれた者」であると言われたって、
いまいちピンときませんよね。
次回に続きます。
(2024年2月4日まぐまぐ!にて配信)
(このブログでは、日本聖書協会発行の口語訳を引用しています。
聖書 口語訳: ©日本聖書協会 Japan Bible Society
1954,1955,1975,1984,2002)