(前回の記事は、こちら)
皆さん、あけましておめでとうございます。
昨年は、メルマガ「聖書の読み方」を読んでいただき、
誠にありがとうございました。
まだまだ拙いメルマガですが、
これからも聖書について関心を持っていただけるよう、
がんばりますので、
今年もどうぞよろしくおねがいします。
前回に引き続き、アブラハムの生涯についての解説をします。
8.アブラハムの生涯(2)
さて神に命じられたとおり、アブラムは故郷の町を捨て、親族と共にカナン地方へと移り住みます。
この時、アブラムは神との間にある契約、つまり約束を取り交わします。
その約束とは、何だったのか?
旧約聖書によると、神は、アブラムとだいたい3つの約束を結んだといいます。
ひとつめは、カナン地方がアブラムの子孫の土地、つまり国土となることです。
「時に主はアブラムに現れて言われた、『わたしはあなたの子孫にこの地を与えます』。アブラムは彼に現れた主のために、そこに祭壇を築いた。」
(創世記12章7節)
「わたしはあなたと後の子孫とにあなたの宿っているこの地、すなわちカナンの全地を永久の所有として与える。そしてわたしは彼らの神となるであろう。」
(創世記17章8節)
ふたつめは、アブラムとサライの間に子供、つまり跡継ぎが生まれるということでした。
「アブラムはまた言った、『あなたは私に子を賜わらないので、わたしの家に生まれたしもべが、あとつぎとなるでしょう』。この時、主の言葉が彼に臨んだ、『この者はあなたのあとつぎとなるべきではありません。あなたの身から出る者があとつぎとなるべきです』。」
(創世記15章3節ー4節)
「あなたの身から出る者」、つまりアブラム自身の子供が、彼の跡継ぎとなるべきだと言うことです。
みっつめは、アブラムとその子孫によって、人類全体が神から祝福を受けるという約束です。
またアブラムの子孫から、将来人類を救済するべき人物、つまりメシアが現れると言うことも彼に示されていました。
「あなたの子孫は敵の門を打ち取り、また地のもろもろの国民はあなたの子孫によって祝福を得るであろう。」
(創世記22章17節後半ー18節)
これが、アブラムが神と交わした約束でした。
次回に続きます。
(2024年1月3日まぐまぐ!にて配信)
(このブログでは、日本聖書協会発行の口語訳を引用しています。
聖書 口語訳: ©日本聖書協会 Japan Bible Society
1954,1955,1975,1984,2002)