聖書の読み方

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ヤコブの手紙の意義(1)

(前回の記事は、こちら) 

 

今回からは、新約聖書に入っているヤコブの手紙について解説をします。

 

 1.ヤコブの手紙とは?
 今回取り上げるのは、ヤコブの手紙という文書です。
 これは新約聖書のなかの書簡=手紙の中のひとつで、ヤコブという人物が書いたものです。
 この手紙は、特にキリスト教の信仰をすでにもっている人たちに読んでもらいたい、そんな箇所です。
 なぜならこの手紙は、特にキリスト教の実践面に焦点をあてたものだからです。

 

 2.ヤコブの手紙のテーマ
 この手紙はすでに信仰を持っている人たちに対し、信仰の実践、行為の重要性を説いた箇所が多い書簡です。
 例えば、
 
 「おおよそ御言を聞くだけで行わない人は、ちょうど、自分の生まれつきの顔を鏡に映して見る人のようである。彼は自分を映して見てそこから立ち去ると、そのとたんに、自分の姿がどんなであったかを忘れてしまう。」
 (ヤコブの手紙1章23節ー24節)
 
 とあります。
 どんなに良い事を聞いても、それを実行に移していないのならば、何の意味もない、
 彼はそう言います。

 続いて、


 「もし人が信心深い者だと自任しながら、舌を制することをせず、自分の心を欺いているならば、その人の信心はむなしいものである。」
 (ヤコブの手紙1章26節)


 ともあります。
 信仰が深いと思っているのなら、まずそれを行い=善行によって示すべきだ。
 彼は、そう語っているようです。

 次回に続きます。

 

 (2023年11月15日まぐまぐ!にて配信)

 

(このブログでは、日本聖書協会発行の口語訳を引用しています。

聖書 口語訳: ©日本聖書協会 Japan Bible Society

        1954,1955,1975,1984,2002)