(前回の記事は、こちら)
今回解説するのは、新約聖書の「福音」です。
13.そもそも福音とは?
さて今回のメルマガでは、
「福音」という言葉について、解説します。
新約聖書では、キリストの福音とか、福音書などのように、
福音という言葉が、よくでてきます。
例えばマルコによる福音書の冒頭は、
「神の子イエス・キリストの福音のはじめ。」
(マルコによる福音書1章1節)
という書き出しから始まり、またキリスト自身、
「自分の命を救おうと思う者はそれを失い、わたしのため、また福音のために、自分の命を失う者は、それを救うであろう。」
(マルコによる福音書8章35節)
と語っています。
また新約聖書の中でも重要な、使徒パウロの手紙には、
「神の義は、その福音の中に啓示され、信仰に始まり信仰に至らせる。」
(ローマ人への手紙1章17節)
と書かれてあります。
つまり、この福音というのは、
新約聖書の主張を、要約する言葉といっても、
過言ではないんです。
こういった箇所を読んでも、
そのことは、なんとなくわかるのではないかと思います。
ですが、これだけ読んでも、
「福音」という言葉の、具体的なイメージは、
ちょっとつかめませんよね。
なぜ、新約聖書が「福音」という言葉を多用するのか、
それが、なぜイエスと紐付けされているのか、
これだけでは、いまいちわからないのではないかと、思います。
ですので、次回はこの「福音」について、
もう少し詳しく解説します。
次回に続きます。
(2024年9月1日まぐまぐ!にて配信)
(このブログでは、日本聖書協会発行の口語訳を引用しています。
聖書 口語訳: ©日本聖書協会 Japan Bible Society
1954,1955,1975,1984,2002)