前回に引き続き、ロゴスという言葉の解説をします。
5.旧約の知恵と新約のロゴス
さて前回までは、
旧約聖書の中で、言葉が重要な意味を持っていること、
そして、箴言の中では「知恵」が
独特の描写がなされていることまで
解説をしました。
旧約聖書には、神が創造のわざをなしたとき、
「言葉」がそれを仲介したという
考え方がありました。
「もろもろの天は主のみことばによって造られ、
天の万軍は主の口の息によって造られた。」
(詩篇33篇6節)
これは、以前のメルマガでも、
解説をしましたね。
そして、おなじ旧約聖書の箴言には、
知恵というものに、独特の意味合いをもたせていて、
それが、人格的な存在として
描かれています。
そして、この言葉というものが、
新約聖書の中でも、重要な役割を果たしていきます。
「初めに言があった。言は神と共にあった。言は神であった。」
(ヨハネによる福音書1章1節)
この「言(ことば)」というものが、
旧約聖書の言葉(ダーバール)、また「知恵」と
結びつくことになります。
次回に続きます。
(2024年7月21日まぐまぐ!にて配信)
(このブログでは、日本聖書協会発行の口語訳を引用しています。
聖書 口語訳: ©日本聖書協会 Japan Bible Society
1954,1955,1975,1984,2002)